こんな美人なあゆみさん連れてきたのよ私!!!
純平が予約してくれていたコースは1番高いものであった。「この店予約したよ!」とURL付きの連絡が来た時、確かに私はタキっていた。なぜなら私が好きと言った食べ物がコースに入っていたからだ。しかし、品数が多く食べ残しがかなりあった。
こんなことならもっと安いコースにしてほしかった。それで全て奢ってくれた方がどれだけマシだったか。
こんな低俗な医者をあゆみさんに紹介してしまったことを恥ずかしく思った。
これで2件目に行ってまた払わされるのか…
私は一度のアポの限度額を自分の中で2000円だと決めている。ましてや今回はハズレアポというか合コンである。「これ以上の出費は本当にに嫌だな〜〜」と思っていた。
「じゃあ会計行っとくね」と言って、芸人とプーはそそくさと席を離れていった。
純平は1人、残ってるドリンクをまだゆっくり飲んでいた。
合コンは個室だった。私たち女性陣はストラップのついたヒールを履いていたので先に純平にも出てほしかった。靴履くのに時間がかかるし、待たせるのも申し訳ない。
だから私が純平に「先出た方がいいかもー!私ら靴あるから…」と言ったら純平は
「俺はまだ飲んでるの!」と声を荒げ、言ってきた。
もしかしたらあゆみさんと少し2人きりで話したかったのかもしれない。
知ったこっちゃないけど。それならまず奢れ、と再度思っていた。