それから数日後スウェーデン人とクリスの3人でご飯に行った。
「ジョン、こちらが僕の大事な友達の明子だよ 」
大事な友達かぁ…
スウェーデン人とは当たり障りのない会話をして3時間ほど居酒屋で粘った。
ずっと英会話だしLとRの発音に気にしないといけないし、また頭痛が私を襲っていた。
結局この日もクリスと距離が縮まることはなかった。
クリスからLINEが届いた。
「ジョンが明子のこと優しいね!って言ってた」
なんなんだよ日本に1年に1回くらいしかこないスウェーデン人にそんなこと言われても響かないんですけど?
なんなら私だいたい誰にでも優しいんですけどプライベートでは。
嫉妬したいのか?自ら?よくわからないぞ。
褒めてるのか間接的に?
「ハハハ、そっかあ。ありがとうって言ってて!」
「オッケー。そういえば来月は会う日どうする? 」
なんだか恋人みたいなやりとりだ。
「私はだいたい空いてるからいつでも大丈夫だよ 」
「そっか。あのさ俺、東京に行くことにしたんだ。」
「そうなの?いつから?」
「再来月の1日。だから来月明子に会えるの最後になる。」
来月、私誕生日なのに…
もう会えなくなっちゃうんだ…