20代看護師の初めての婚活@婚活グラム

婚活コラムはこちら

安心丸男(8)〜 ペンギンが見つめる中〜

f:id:konkatsuakiko:20180409222646p:plain

 

 

好きなものを食べていいよ

 

その言葉を信じ

さんざん飲み食いしたにも関わらず1件目は半々の割り勘であった。

 

私は他県から来ていて交通費もかかっているのだから

その辺は察してほしい。

 

安心丸は2件目を奢るつもりで1件目を割り勘にしたようだが、

早く帰りたい気持ちの募っている私のテンションは下がるばかりであった。

 


そして、2件目はペンギンがいる珍しいバーに行った。

 

珍しいとは思ったがあまりムードはなかった。

うまく笑えない私を少しずつ察してきた安心丸は

遠まわしにどうしたのかと聞いてきた。

 

なので私は、酔った勢いもあり、

アプリで知り合うと共通の話題もなく身元もわからず不安なこと、

本当の私は安心丸が想像しているよりだらしなく、

魅力のない人間であることを必死に伝えた。

 

これほど伝えても安心丸はまるで、


自分の生徒の進路相談をしているように

親身に聞いてくれ、

私を後押しするようなプラスの言葉を言い続けてくれた。

 

さすが教師である。

 

そして、

こんな誠実で真面目な教師が自分の子どもの担任であれば、

なんと安心感があるのだろうと、

まるで家庭訪問を受けた親のような気持ちで安心丸を見つめた。

 

しかしながら、それと恋愛をつなげることはできず、

精一杯感謝の気持ちを笑顔で伝えた。

 

ペンギンは、静かに我々を見守っていた。